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フライパンのサイズ、結局何cmが正解?失敗しないサイズ選び

フライパンのサイズ
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「ひとり暮らしには20cmがおすすめ!」「ファミリー層には28cm!」
フライパンのサイズ選びに関して、そんな情報をネットで見かけたことありませんか?

実はそれ……ちょっと待ってください!

私はフードコーディネーターとして数多くのフライパンを使ってきましたが、人数でフライパンのサイズは決められないと感じることが多々あります。

この記事では、「何人分?」ではなく「何を作るか?」から考える、失敗しないフライパンサイズ選びをお伝えします。自分にぴったりのサイズを見つけて、毎日の料理をもっと楽しく、快適にしましょう!

目次

フライパンのサイズ選びは「何を作るか」で決まる!プロ視点で解説する失敗しないサイズ選び

フライパン調理

使い勝手の良いフライパンは何cmでしょうか?

その答えとして本当に大切なのは「自分がどんな料理をどれくらいの頻度で作るか」です。ここからはフライパンのサイズ別に向いている調理例を紹介します。

ひとり暮らし=20cmがベスト、は本当?

「ひとり暮らし=20cmがベスト」という考え方は、必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。20cmのフライパンは、そのコンパクトさと軽さから、卵焼きや目玉焼き、少量の調理や朝食・副菜づくりにとても便利で、収納スペースが限られるひとり暮らしのキッチンでも扱いやすいという利点があります。また、温まりが早く時短調理にも向いていて、料理の頻度が少ない人や「ちょっと一品」を手軽に作りたい場合には非常に重宝します。

一方で、野菜炒めや焼きそば、パスタなど具材のカサが増す料理をよく作る場合、20cmでは一人分でもフライパンがいっぱいになりやすく、食材がこぼれたり、火の通りにムラが出たりといった不便さを感じやすいのも事実です。実際、チャーハンや炒め物など「フライパンをあおる」調理では、20cmだと容量不足で満足のいく仕上がりが得られないことも多いです

20cmのフライパンは「少量調理」「省スペース」「時短」を重視する人には最適ですが、ひとり暮らしでも料理の頻度や作る料理の種類によっては、もう少し大きなサイズを選ぶ方が実用的です。自分の調理スタイルやキッチンの広さをよく考えて選ぶことが、失敗しないポイントです。

おすすめの20cmフライパン

貝印 KAI 軽い 軽量 高熱効率 フライパン 20cm

貝印のこのフライパン、熱伝導がすごく良くて、ホットケーキの焼き色がムラなくきれいに仕上がるんです!焦げ付きにくいから、弱火でもじっくり焼くとふんわり感もバッチリ。しかも軽くて扱いやすいから、料理初心者さんにもおすすめですよ。

【料理タイプ別】フライパンの最適サイズ早見表

では、具体的にどの調理にはどのサイズが向いているのでしょうか?フライパンのサイズ別におすすめの使い方を見ていきましょう!

調理例最適なサイズ備考
卵料理(スクランブルエッグ・目玉焼き)20~24cm小さいサイズのほうが均一に火が通り、形もきれいに仕上がります。
炒め物(野菜炒め、焼きそば)24~26cm食材を広げやすく、ムラなく均一に炒めやすい
パスタ・チャーハン24~26cm食材を混ぜながら炒めてもこぼれにくく、扱いやすい
ステーキやお好み焼き26~28cm”広い面”に均一に火を通すためには“広い面積”が必要
4人分以上のハンバーグや煮込みなど28~30cm食材を重ねずに広げて調理できるので、加熱ムラが起きにくく効率的
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フライパンのサイズ、24cmと26cm、どっちがいい?

フライパン選びで「24cmと26cm、どちらがいいの?」と迷う方はとても多いですよね。

ここでは人気のサイズである「24㎝・26cm」それぞれのフライパンの特徴を紹介します。

24cmサイズの特徴

24cmサイズは、まさに『使いやすい』の代名詞。2~3人分の炒め物や卵料理、パスタや煮込みまで、日常のほとんどの料理にピッタリです。軽くて取り回しが楽なので、キッチンが狭い方や、毎日サッと使いたい方にもおすすめ。食材が重なりすぎず、火の通りもムラなく、美味しく仕上がるんです。

汎用性が高く、収納もしやすいサイズなので、「まずはひとつ」という方は24cmから選ぶと失敗が少ないでしょう。

26cmサイズの特徴

26cmは、『もう少し広めがいいな』という方に最適。家族分の野菜炒めやチャーハン、焼きそばなど、具材をたっぷり使う料理が得意です。フライパンをあおって豪快に炒めるのも、このサイズならやりやすい。広い調理面のおかげで、食材をしっかり広げて加熱できるので、ムラなく火が通りやすいです。

『料理の幅を広げたい』『まとめて作り置きしたい』という方には、26cmがおすすめ。収納場所が確保できるなら、主力フライパンとして26cmを選ぶのもアリです。

28cm以上のフライパンはどう使う?

料理上手な人や家族が多い人は、28㎝のフライパンをうまく使いこなしている印象があります。

便利な反面、大きいがゆえに収納スペースの問題もあるため、どのような人が28㎝のフライパンを買うべきか、そのポイントを紹介します。

28cmサイズの特徴

28cm以上のフライパンは、一度にたくさんの食材を調理したい方や、家族が多くてまとめて作りたい方にぴったり。ハンバーグや焼き魚など、いくつか同時に並べて焼くときも、食材が重なりにくく時短で調理ができます。来客時やパーティーにも頼もしい存在です。

スパゲティを別で茹でずに作る「ワンパンパスタ」は28cmのフライパンなら、スパゲティを折らずに作れます。ワンパンパスタをよく作る方にはおすすめのサイズです!

ただし、炒め物やあおる調理をする場合、大きなフライパンは重さや広さが負担になり、コツが必要です。失敗を避けるには、使いやすい24~26cm程度のフライパンで2回に分けて調理するのも有効な選択肢。食材ごとに火加減や加熱時間を調整しやすく、より美味しく仕上げることができます。

フライパン選びで失敗しないためのポイント

最近は「フライパンはネットで購入する」という人も多いでしょう。自宅に届いて「あれ?思ったより大きい…?」という失敗はありませんか?
またサイズが合わずに「火力がうまく伝わらなかった」「調理にムラが出た」と感じることも少なくありません。

そんな失敗を防ぐために、フライパン選びで押さえておきたい2つのポイントを紹介します。

フライパンのサイズのはかり方

「24cmフライパン」や「26cmフライパン」といった表記、実際はどの部分を指しているかご存じですか?

フライパンのサイズは縁(ふち)の内側の直径(=内径)で測るのが一般的です。底面の直径(=接地面)はそれよりも小さいため、調理面積やIHコンロの加熱範囲を重視する場合は底面サイズもチェックすると安心です。

取っ手部分はサイズ表記に含まれていない場合が多いので、購入後に収納場所に収まらなかった…!という失敗がないように、実際のサイズ感を購入前にしっかりチェックしましょう。

 フライパンの火力との関係

フライパンのサイズとご家庭の火力(ガス・IHなど)のバランスもとても重要です。

大きすぎるフライパンは火が全体に行き渡らず、加熱ムラが生じやすくなります。特にIHコンロの場合、推奨サイズを超えると火力が弱まったり、安全機能で加熱が止まることもあるため、コンロに合ったサイズを選ぶことが大切です。

フライパン選びでありがちな失敗例

「小さすぎるフライパンで炒め物をして、食材がこぼれた」「大きすぎるフライパンで炒め物をしたけど、うまく火が通らなかった」


フライパン選びでは、サイズや素材の違いにより、思わぬ失敗を招くことがあります。ここでは、よくある失敗例とその対策を、具体的にご紹介します。

小さすぎるフライパンで炒め物をして、食材がこぼれた

失敗例
20cm前後の小さなフライパンで野菜炒めや焼きそばを作ると、具材が山盛りになってしまい、炒めているうちに食材が飛び出してしまうことがあります。特に葉物野菜や麺類はカサが増すため、小さなフライパンでは収まりきらず、調理しづらくなります。

対策
具材を混ぜるスペースがないと、こぼれやすいだけでなく火の通りもムラになります。炒め物をよく作るなら、小さすぎるフライパンは不便に感じがち。ある程度ゆとりのあるサイズが使いやすいです。

大きなフライパンで炒め物をしたけど、うまく火が通らなかった

失敗例
28cmのフライパンでひとり分の炒め物をしたら、均一に火が通らなくて失敗しました…。

対策
大きなフライパンは、たくさんの具材を一気に調理するのには便利ですが、少量の食材を入れるとフライパンの表面に食材がまばらに広がります。こうなると、食材が直接火に当たる部分が減り、熱が効率よく伝わりにくくなります。少量の炒め物なら、24cm以下のフライパンのほうが熱が効率よく伝わり、仕上がりもよくなります。

卵焼きやパンケーキがうまく焼けない

失敗例
大きなフライパンでパンケーキを焼いたら生地が広がりすぎて、薄くてパサパサに…。

対策
パンケーキや卵焼きには、面積が広すぎると生地が広がってしまい、理想の仕上がりになりません。20cm程度の小さいフライパンがおすすめです。弱火でじっくり焼くことで熱が均一に伝わり、ふっくらときれいに仕上がります。

フライパンが重すぎて扱いづらい

失敗例
大きなフライパンを買ったけど、重すぎて片手で持てず使いにくいです…。

対策
チャーハンやパスタなど、フライパンを振って仕上げる料理は、重いフライパンだと腕が疲れてしまいがちです。軽さと扱いやすさを重視するなら、24cm前後の中型サイズがおすすめ。それでも大きいなフライパンを使いたい場合は、アルミ製などの軽量素材を選べば、負担もぐっと減ります。

フライパンの底が五徳に合わず不安定、IHでは反応しない場合も

失敗例
小さめのフライパンを買ったけど、コンロの上でグラつくし、IHもなかなか反応しなくてストレス…。

対策
ガスコンロでは、底が小さいと五徳にしっかり乗らずグラグラしてしまうことがあり、不安定で危険です。さらにIH調理器では、加熱ゾーンより底面が小さいとセンサーが反応せず、加熱が始まらないことも。小型のフライパンを選ぶときは、「IH対応」だけでなく「底面が広くフラットかどうか」も確認すると、快適に使えます。

まとめ

フライパンサイズの選び方は、料理の種類や調理スタイルによって大きく変わります。

「何人分か」よりも、「どのような料理をよく作るか」を基準に選ぶと、失敗が少なく、毎日の料理がぐっと楽になります。

卵焼きやパンケーキなど丁寧に焼きたい料理には20cm、野菜炒めやパスタなど具材をたっぷり使う料理には26cm、まとめて作りたいときや時短調理には28cm以上と、用途に合わせて選ぶのがポイントです。

今回の記事を参考に、自分にぴったりのフライパンを選んでください!

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