炊き込みご飯の失敗というと、ぼんやりとした味になってしまったり、お米に芯が残ってしまったり、反対にべちゃっと水っぽくなってしまったり…色々とあります。
炒め物や汁物と違って、作っている途中に味見ができないので、炊き上がって炊飯器を開ける瞬間までドキドキです。
そんな炊き込みご飯を、誰でも失敗なく簡単においしく作るコツをまとめました。
米と具材の割合は?
具沢山な炊き込みご飯はそれだけで満足度が高いですが、具材の入れすぎは失敗の元。米の重量に対して具材の重量は同量〜半量が適量です。
具材を数種類入れたい場合は、具材のうちの50%を肉類などのタンパク質にし、野菜を50%にするのがバランスの良い割合です!炊き込みご飯のコクを出すのにおすすめな油揚げは、肉類の方の重量に入れてください。
具材の組み合わせ例
豚バラ肉と根菜の炊き込みご飯
- 米…2合(300g)
- 豚バラ肉…150g
- にんじん…50g
- ごぼう…70g(野菜)
鶏ひき肉ときのこの炊き込みご飯
- 米…2合(300g)
- 鶏ひき肉…120g
- 油揚げ…30g
- しめじ …100g
- しいたけ…30g(2枚程度)
調味料の割合は?
炊き込みご飯の失敗で一番多いのが「味付けの失敗」ではないでしょうか。出来上がってみたら「思ったより味が薄かった」というような経験はありませんか?
最初はちょっと面倒かもしれませんが、お米の量に対しての適切な塩分量を知っておくと、調味料のアレンジも簡単にできて便利です。
アレンジ自在!調味料の分量表
調味料をしょうゆやめんつゆ、白だし、オイスターソースなどにアレンジする場合の割合を表にまとめてみました。
【米2合の炊き込みご飯を作る時の調味料の分量】
塩ベース | 【塩:小さじ3/4】 |
---|---|
しょうゆベース | 【しょうゆ:大さじ1と1/2】【塩:ひとつまみ】 |
めんつゆ(3倍濃縮)ベース | 【めんつゆ:大さじ3】 |
白だしベース | 【白だし:大さじ3】 |
オイスターソースベース | 【オイスターソース:大さじ1と1/2】【しょうゆ:小さじ2】 |
※白だしは今回はヤマキの「割烹白だし」の塩分量を基準にしています。メーカーによって塩分が異なりますのでお使いになる白だしの表記を参考にしてください。
1合で作るなら調味料は半量、3合なら1.5倍に変更して作れます。
炊き上がりのお米の芯が残ってしまう失敗の原因は?
炊き上がりの炊き込みご飯に芯があり、かたい。そんな失敗の主な原因は2つあります。
①米と具材を混ぜてから炊飯してしまった
炊飯する前にお米と具材を混ぜてしまうと米の吸水が均一にならず、ムラのある仕上がりになってしまいます。具材は米に混ぜずに、上に広げるようにのせてください。
②調味料、水分を加えてから炊くまで時間をおいてしまった
調味料が含まれた水分に、米をしばらく浸しておくと、塩分や油分のため、米がうまく吸水できずにムラの原因になります。内釜に材料を入れたらすぐに炊飯を始めてください。
また、炊飯器の内釜に米を入れる前に、30分ほど浸水させてからざるに上げて水切りをしておくと、ふっくらと炊き上がります。夏場など室温が高い時は、冷蔵庫で浸水させてください。
お米がべちゃっとしてしまう失敗の原因は?
炊き上がりの炊き込みご飯がべちゃっとしていたら、それは水分が多いことによる失敗です。
必ず全ての調味料を入れてから、目盛りに合わせて水を入れてください。
また、きのこなど水分の多い具材を入れたり、水分の多い新米を使う時などは、水を目盛りより1〜2mm程度低めに入れるのもポイントです。
- 具材の重量は米の重量に対して同量〜半量
- 複数の具材を入れる場合は、肉類と野菜類の割合は1:1
- 塩分は米の重量の1.5%
- 米2合なら塩は小さじ3/4
- 調味料を全て入れてから水を入れる
- お米と具材は炊く前に混ぜない
- 炊飯器にセットしたらすぐに炊き始める